睡眠が充分でも起きる過眠症について



夜、充分睡眠できていて、朝にはちゃんと起きることができているのに、なぜか昼間になると急に強い眠気が起きてしまう状態が、過眠症です。

この過眠症の中で一番代表的なのがナルコレプシーといわれているものです。
これを発症する主な年代は、10代の人が最も多くて、その発症の割合はおよそ千人から二千人に一人となっています。

医療が進歩した今と違って昔の時代は、このナルコレプシーというものがほとんど解明されていませんでした。
そのため、効果のある治療法というものは存在していなくて、この症状を抱えている人は、日中やる気が無いように思われたり、といった誤解を受けることが多くありました。

ただ現在においては、この症状が解明されてきていて、最適な治療を行えば、通常と同じ健康な生活を送れるようになりました。

このナルコレプシーの代表的な症状についてですが、睡眠発作といって、夜しっかり眠っていても、昼間に眠くなってしまう、というものがあります。この症状の場合、常識で考えたら眠くはならないだろう、と思われるような状況下でも、耐えられないほどの強い眠気が起きてしまいます。
たとえば大切な試験の最中や、友達などと会話しているときなど、普通なら眠くならないような場面においても、眠ってしまいます。

場合によっては、眠気を感じないままいきなり眠ってしまうこともあります。

また、情動脱力発作という症状があります。
これは、笑ったときや驚いたりしたときなど、感情が強く動いたときに、体の一部や全体の力が抜けてしまうもので、そのときに意識はあって、普通なら大体数十秒程度で治まる症状です。

このナルコレプシーの治療についてですが、薬を用いて一つ一つの症状についてコントロールしていきます。
睡眠発作の場合には、精神刺激薬が使われ、情動脱力発作の症状には、抗うつ薬を使います。

最近では、日本国内においても副作用が少ない精神刺激薬を使えるようになりました。