朝の早い時間に目覚めてしまう



早朝に目が覚めて、夜は早い時間から眠くなるのが早朝覚醒です。
これは、お年寄りに多く見られる障害です。

年をとっていくほど、体内時計が前のほうにずれていきやすくなります。
そのため、朝の早い時間に目覚めてしまいます。
さらに、若い人の場合には、朝目覚めてから夜になって眠くなってくるまでの時間は、およそ14時間から16時間ほどですが、年配の方の場合には12時間から14時間程度と短くなるため、夜遅い時間まで起きていることが大変に感じます。

この状態を改善する方法は、早朝の太陽光を避けることです。
朝早く太陽の光を浴びてしまうと、体内時計が早い時間に調節されて、夜眠くなってくる時間も早くなります。
早朝の太陽の光を避けるために、カーテンを閉めたりしましょう。
そして、眠る時間を遅くするために、夜にはなるべく遅い時間まで起きているようにします。

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脚の病気でも睡眠の妨げになる
中高年の方にみられる病気の中に、不眠の原因となるものがあります。そのうち2つの例を紹介します。

夜眠るときに脚がむずむずとした感じや違和感がある病気が、むずむず脚症候群です。
じっとしていると気になり、脚を動かすと楽になるため、眠りの妨げになります。

もう一つは、周期性四肢運動障害というもので、寝ているときに脚がピクピクと動くことを繰り返すものです。
本人が気づくことはありませんが、脚が動いたときに脳は目覚めてしまうため、熟睡できずに昼間に眠くなります。

このような症状がある場合には、精神科、神経内科などで適した治療を行うことで、不眠の症状を改善することができます。