入眠障害は「なかなか寝つけないタイプ」



年配の人だけでなく、若者や中年にも多いのが、入眠障害です。
これは、寝つきが悪い状態の事を言います。

これは、まだ眠たくなっていないときに、無理に眠ろうとすることが主な原因の一つです。

お年寄りは、早い時間に眠りにつく方が多いですが、その時に体内時計が睡眠の準備段階に入っていないと眠りに入りにくくなります。
それから、このような寝つきが悪い日が長く続くと、眠れない不安が起こってしまい、そのせいでリラックスすることができなくなって、ますます眠れなくなります。

次は、この症状を改善する方法です。
体内時計の周期は、24時間ではなく、実はおよそ25時間の周期を繰り返しています。
ですが、朝の日差しを浴びることで、24時間に調整されます。
体内時計を正しくするために、朝はなるべく決まった時間に起きましょう。
そして夜は、無理に眠ろうとはしないで、眠る前に本を読んだり、音楽を聴いたりするなど心を落ち着かせて、その後で眠気を感じてから実際に床に入りましょう。

ちなみに、若い人と年配の人では、必要な睡眠の量は違います。
10歳から30歳くらいまでは、活発に活動するため、体や脳が必要な睡眠の量は多くなります。
ところが、40代の後半あたりから、運動量が減ったり、代謝が加齢の影響で変化したりすることで、睡眠を要求する量は減っていきます。
それが65歳の頃になると、若いときと比べて必要とする睡眠時間は、およそ1時間は短くなる場合が多いです。
そのため、若いときと同じ時間眠ろう、と思っても、できない場合が多くなります。
必要以上に睡眠の時間をとろう、と思うことでも、本来は悩まなくても良いことで悩むことになってしまいます。
無理に長い時間眠ろうとしたり、ずっと寝床に入っている必要は、本当はないのです。